冷蔵庫の裏のクロスのカビ
お世話になっている工務店さんから相談を頂きました。
築3年の建物でお施主様から冷蔵庫を買い替えする際に既存冷蔵庫を撤去するとカビがあったとの連絡を受けたとのこと。
この建物は充填断熱はグラスウール(防湿層無し)でしっかりと防湿層が設けられており、付加断熱もしているとのこと。
(気密測定も実施)
ちなみに、冷蔵庫は外壁に面するところに設置されています。
現地で工務店さんと一緒に確認すると、サーモカメラで確認したところ(まだ3月でした)熱橋は確認できませんでした。
また、温度が低くなりやすい床付近にはカビは見られず、壁面の温度も低くない状態でした。
冷蔵庫自体は中を冷やし外に熱を放出する仕組みなので、温度が上がり結露しにくい状況になることはあっても、結露を助長するのは考えづらいことになります。
表面結露っぽかったのですが、後日開口して中を確認することとして、引き上げました。
後日、冷蔵庫メーカに確認してみると、冷蔵庫自体から冷気を発することはないとのことでした。
その後、PBを開口して確認すると内部結露は見られませんでした。
念のために「おんどとり」を設置して1年間どういう環境(露点に達する温湿度になるかどうか)を計測することとしました。
工務店さんの徹底的に対応する姿勢をみて、お施主様は逆に感謝していました。
はっきりした原因は特定できていませんが、データを見ると明確になってくると思います。