高松市で気密測定業務(完成)
先月、中間時に引き続いて完成時の気密測定業務を行いました。
JISでは原則完成時に測定することになっていますが、完成時では手直しすることができないため、1回するなら中間時に測定することをお奨めしています。
JISのマニュアル通りに貫通部等に目張りをして測定を始めます。
JISでは完成時に測定することになっており、目張りする箇所が定められています。
・換気レジスター
・台所レンジファン
・換気扇、天井扇(ファン)
・FF式以外の煙突の穴・屋外へ通じる排水管(封水)
・集中換気システムの給排気ダクトの屋外側出入口
つまり、JISでは住んでいる状態とはかけ離れた状態での測定方法となっています。
結果はC値=0.2cm2/m2ととても良好な結果でした。
中間時は0.1でした。
総相当隙間面積は18cm2==>28cm2と10cm2増えていました。
気密測定後、新たに貫通しているところはないことと、床下等も点検しても漏気がないことから、原因は貫通部の目張りが中間時ほどはしっかりできないことと推定しました。
今回はダクトレス一種を採用していることもあり、局所換気が多いのも原因と考えられます。(実際漏気は確認できました)
しかしながら、0.2ですので実性能として何の問題のない性能を担保できていると思います。
JISの測定法にて、レンジフードや換気装置等を目張りして測定を行いました。
しかし、それは実際に住んでいる状態とはかけ離れた状態の数値になります。
レンジフードや局所換気にはシャッターがついていますが、その性能によって実際住んでいる状態での気密性能が変わってきます。
よって、今回はJIS測定法にあわせて、実際の生活している状況での気密性能を測定しました。
なお、ダクトレス一種換気(ヴェントサン)の換気口は目張りはせずに普通に閉めた状態です。
結果は0.4cm2/m2でした。
当たり前ですが0.2==>0.4に隙間は増加しました。
また、総相当隙間面積は28cm2==>47cm2となりました。
隙間特性n値も1.35==>1.5になっています。
結果としては、目張り無しの住んでいる状態でC値=0.4の気密性能が担保されているということで、温熱環境や計画換気、防湿性能を考えてもとても良い状態であることが確認されてお施主さまにはご安心いただきました。
住まい環境プランニングでは完成時に測定する場合は目張りをせずに測定することをお奨めしています。
生活する状態での気密性能を確認しておくのはとても大事だと考えているからです。
また、それぞれの機器の気密性能(ダンパーの性能等)がわかってきます。
古川さんも以前ブログで取り上げていたので、ご紹介します。http://q1kannkyou.blog15.fc2.com/blog-entry-285.html