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基礎の2度打ち、一体の基礎梁としてみてよい?@構造計算

先日こういう質問を受けました。
「基礎をベース、立ち上がりを2度に分けて打設する際、基礎梁を一体として計算するのは、計算上の強度が出ないのではないか?土木の世界では梁が一体打ちではない際、3割強度が低減する試験結果があり低減するのが一般的だ。」

まず前提として、構造上、基礎梁と底板がどこで分かれているか、ということです。

構造的にはこういう分かれ方で計算しています。
しかし、2度打ちの場合実際の施工は・・・・

1回目底板を打設して、その後、枠を組んで立ち上がりを打設します。

つまり、基礎梁が分かれているのではないか?ということですね。

私的には適切に施工されていれば2度打ちで構造的には問題ないと考えていましたが、土木ではそうではないということは初めて聞いたことでした。

打ち継ぎ面からのシロアリや水の侵入は問題なので、それに対しては止水プレート等で処理をすることが必要です。
私も気になるので、スペシャル勉強会(構造技術者育成コンサルティング修了者向け)で佐藤塾長に聞いてみました。

・2度打ちしている場合も一体化している前提で計算している

・2度打ちが前提なので、低減措置は考慮されていない

・建築の世界では一体打ちと2度打ちについての規定は何もない

・心配であれば、基礎梁を立ち上がり部分だけで計算するか、一体打ちするのがよいと思う。

ということでした。
クライアントからの鋭い質問はとても勉強になります。

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