垂木の設計について@構造計算
構造塾のスペシャル勉強会で垂木の設計についての話題になりましたので、備忘録を兼ねてブログにしたいと思います。
垂木の設計は、横架材の設計になります。よって、
・せん断
・曲げ
・たわみ
について検定します。
それぞれについての検定NGが方法は下記の通りになります。
①垂木ピッチを減らす=荷重の負担幅を減らす
@455==>@303==>@151.5
@455==>@227.5
垂木の2枚合わせも同じ効果があります。
垂木をN75 2本斜め打ちで留め付けます。
垂木2枚合わせの時納め方ですが、グレー本P81水平構面の規定にあります。
垂木1本がN75斜め打ちで留め付けていればOKで、2枚目の垂木はN75 2本両面より斜め打ちじゃなくても大丈夫です。
なお、2枚合わせする場合は天秤にならないように軒の出の2倍は飲み込み寸法が必要です。
②材寸をUP
原則、せいを上げます。
幅を広げるのは効率が悪いです。
しかし、グレー本では屋根で水平構面を取る場合はせいは90までと決められているので、それ以上はNGです。
また、幅は45以上と定められているので、2×4のランバー材は38mmなので、水平構面を屋根でとる場合は使用できません。
※COFIでランバー材での屋根の水平構面の許容せん断耐力が紹介されています
③材種を変える
梁と同じで、強度の強い材種に変更してもたせます。
杉==>ひのき==>米松