国産材使用の注意点~ウッドショック
輸入木材が手に入りにくくなっています。
上棟を延期した工務店さんもいらっしゃいます。
それに伴い国産材の需要が高まり、国産材も手に入りづらくなってきています。
木材の国産化による自給率のアップは、上流側の活性化に繋がり、これを機に国産材の使用が増えるとよいと個人的には思っています。
国産材の使用は大歓迎なのですが、残念ながらグリーン材(未乾燥材)がまだまだ多数流通しており、それに伴う問題発生が懸念されます。
乾燥すると割れが生じるのでなんだか強度が落ちるように思うかもしれませんが、木材は乾燥したほうが強度は増します。
またグリーン材は乾燥して並行含水率に達するとかなり縮みます。(乾燥収縮)
それによって、隙間が発生し気密・防湿性能が損なわれる可能性があります。
それによって、室内環境が悪化するだけではなく、壁体内結露の発生原因にもなります。
また、最近流行りの小屋裏エアコンによっての壁体内結露の原因の一つが、上棟時に足りなかったからホームセンターで購入した未乾燥材の垂木の使用も挙げられるなど、未乾燥材の(乾燥させずに)使用することは様々な問題を発生させる原因となってしまいます。
国産材の使用の使用は大歓迎ですが、材木屋さんがグリーン材を奨めてくることもありますので、使用には注意が必要です。
特に主要構造体より羽柄材のほうが注意が必要かもしれません。