垂直積雪量~構造計算の注意点
木造住宅の許容応力度計算をするとき、設定次第で計算結果が変わってくることがあります。
その中の一つが「垂直積雪量」の設定です。
デフォルトのまま計算してしまいがちですが、やはり建築地の標高に応じて設定したほういいです。
デフォルトの30cmでok.の地域もありますが。
建築地の標高を確認して、下記の式に代入して算出します。
敷地の標準的な標高(h)をお調べいただくには、国土地理院の地図閲覧サービス(外部サイト)等が参考になります。
d=a+(h−h0)×0.0011
d:垂直積雪量(単位 メートル)
a:基準積雪量(単位 メートル)
h:当該建設予定地の標高(単位 メートル)
h0:市役所又は町役場の所在地の標高(単位 メートル)
香川県の基準積雪量と基準標高はホームページに記載されています。
これによって、短期積雪荷重を求めます。
短期積雪荷重=屋根形状係数×建築地の垂直積雪量×積雪の単位荷重
積雪の単位荷重は一般地域では20N/cm/㎡ですが、多雪地域でゃ30Nのところもあるので、特定行政庁に確認が必要です。
この内容はグレー本(2017)のp46に掲載されています。