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HEAT20設計ハンドブック2021

HEAT20関連本、第3弾「HEAT20設計ハンドブック2021」が発刊されました。
新しい研究成果やG3基準等についても記述されていて、とても参考になります。

その中で気密性能について記述されていました。

「建設地や換気システムに左右されない数値として、C値1.0cm2/m2以下が望ましい
と書かれています。

1階床と外壁との取り合いの隙間や掃き出し窓の下部からの流入量が最も大きくなり、その冷たい外気の流入は足元を冷やし不快感を促します。HEAT20のシミュレーションではその流入風速に着目してシミュレーションされたとのことです。

冬に暖房した時に、ほとんどの人が不快感を感じない風速0.2m/s以下に必要な気密性能はC値=約0.9cm2/m2となり、換気装置で必要な気密性能と一致したとのことです。

HEAT20では経年で20~30%劣化することを考慮して、C値=0.7±0.2が妥当と考えているとのことです。
やはり、実験データやシミュレーションによる研究結果は説得力があります。

では、C値=0.1や0.2意味はないのか?
そんなことはないと思います。少なくとも断熱や気密について意識が高い工務店さんや設計者だと丁寧な仕事をしていくと、その程度の数値は最初からマークすることができます。

住宅取得者にとっては、そういうところにこだわりを持っているかどうかは判断材料になると思います。

DSC_0762

HEAT20でも記述のある通り、気密性能は劣化します。
特に防湿層が劣化すると壁体内結露の原因になりえます。よっていたずらに数値を追い求めるより、先貼りシート工法をとりテープに依存しない防湿性能を担保したほうが有益と考えます。

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