高断熱高気密住宅にお奨めの加湿器
高断熱高気密住宅の弱点として、冬に乾燥する・・・というのを言われることがあります。
これは本当ですが、正確な表現ではありません。
正確には
「キチンと換気をすると外の乾燥した空気が入ってくるとともに、室内の空気を排出するので、室内が外の湿度に近づく=乾燥する」
という現象が起こっています。
計画的な換気をするには、気密性能が大事です。気密性能がないと、漏気をしてしまい換気がキチンとできません。よって、外からの乾燥した空気を入れることができないので、室内が乾燥しないわけです。
また、ファンヒーターや開放型のストーブは石油が燃焼すると水蒸気を発生します。気密が取れている建物だとそういう暖房器具を使うと気分が悪くなるのでエアコン等で暖房します。
よって、気密化された建物だと水蒸気の発生が少なくなる傾向にあります。
よって、冬季の湿度が低い日本では第一種換気だと全熱交換型が好まれます。換気するときに湿度を高性能なものだと約70%程度ほど回収してくれます。
私どもが推奨させていただいている換気装置の一つ、DOMEO(ドメオ)では標準では顕熱の熱交換素子がついてきますが、オプションで全熱の素子も準備されています。
比較した人の話では顕熱==>全熱に変えると約10%ほど湿度が高くなるとのことです。
しかし全熱タイプでもやはり乾燥するので、何らかの対策したほうが住みやすくなります。
おさらいですが、キチンと換気ができる建物だと換気するごとに乾燥していくことがお分かりだと思います。
よって、何らかの手段で加湿したほうがよりよい訳なので、その一つの手段が加湿器になります。
加湿器の方式には種類があります。
・スチーム式
・超音波式
・気化式
・ハイブリッド式(スチーム式+超音波式等)
その中でお奨めなのは、「大容量」気化式です。
それぞれ、一長一短ですが気化式の一番の美点は「燃費がよい」=電気代がかからないということにつきます。
よって、ずっとつけっぱなしにしていて室内の湿度を保つことができます。
確かに気化熱で温度が奪われるため、温度が下がったり、風を当てて気化させるので風を感じるので肌寒感じがちですが、高断熱高気密住宅住宅で全館連続暖房する際はあまりデメリットになりません。
おススメの機種はパナソニックの大容量タイプ。
他にもよいものがあるかもしれませんが、自分で使用して試してみてよいと思いました。
FE-KXP20で30坪の建物全体を23℃で50~55%に保つことができる優れものです。
ちなみにKXP23との違いはターボモードの有無。
20で十分と感じました。
デメリットは
・サイズが大きい・・・・置き場所は設計でレイアウトしておいがほうがベターと思います。
・音が大きい・・・時折水をくみ上げる音とポンプの音がします(静音と書いていますが・・・)
・大容量タンクが重い・・・水の入れ替えは意外と大変です
インターネットのレビューを見ると、異臭が問題になっているようです。
おそらく、連続運転していないため雑菌が発生してしまっているのだと思います。
消費電力が少ないので、そういう意味でも連続運転するのがお奨めです。